MPLAB X ~ PICkit3 ~ PICマイコン開通テスト

// 本記事は

// MPLAB X IDE v1.85 / MPLAB X IPE v2.05 / MPLAB XC8 C Compiler v1.31

// を使用して作成しています。

PIC開発環境をインストール出来ましたので次はデバックツールであるPICkit3とターゲットとなるPICマイコンと正しく通信が出来るかどうか開通テストを行います。

 

今回開通テストで使用するPICマイコンはPIC16F1823-I/Pを使用します。

Enhanced Mid-range Coreを使用した新世代の8bitマイコンです。

ROM容量・RAM容量が引き上げられ、インストラクションセットも拡張され、C言語開発を意識したマイコンとなっています。

XC8コンパイラを使用することを前提にするならば旧世代の16F-3桁マイコンではなく、これら16F-1000番台マイコンを使用するのが最適です。 価格もより低価格(秋月電子での価格は執筆時点で1個\90-)となっているので、特に過去の資産のしがらみがないのであれば採用を拒む理由は特にないと思います。

 

PICkit3~PICマイコン接続

デバックツールPICkit3とPICマイコンとは専用通信端子を介して接続します。

PICkit3とPICマイコンとを接続する回路は下記の通り。

 

PICkit3付属のマニュアルに上記接続のガイドが書かれていますので、後はマイコンのデータシートを参照して接続します。

接続にはブレットボードで行います。

マイコンとMCLR(リセット端子)プルアップ用10KΩを配置して

 

ジャンパ線でPICkit3と接続します。

 

パソコンとの接続状況はこのような感じ。

小電流であればPICkit3よりターゲットマイコンに対して電力が供給されるため、この程度の回路であれば電源を別途準備する必要はありません。

これでマイコンのデバック接続が出来るというのはシンプルですばらしいですね。

 

接続テスト・MPLAB X IPEでテスト

PICkit3は特殊なUSBドライバを必要としません。

USBケーブルを接続するだけでMPLAB X と接続されます。

今回の接続テストではプログラムをダウンロードして実行するわけではないので、統合開発環境ではPICkit3の先にあるマイコンと通信することが出来ません。

PIC用プログラムなしでデバック環境にアクセスするには、MPLAB X IDEインストール時に同時にインストールされるROMライタソフトのMPLAB X IPEを使用します。

 

MPLAB X IPEを起動したところ。

デバイス選択は重要ですので、今回接続テストで使用するPIC16F1823を選択します。

 

Connectボタンを押して接続開始。

 

なにやらダイアログが表示されます。

電圧に関する警告です。3.3.V用デバイス(ここではPIC16LF1823のことですね)を接続していて5V供給しちゃいけないよ・・・というような内容です。

なんのこっちゃ?という感じですが、先に進みます。

 

Target not found…マイコンがないよ、というエラーです。

接続が正しいのにおかしいですね。 実は、デフォルトでMPLAB X  IPEを起動すると、PICkit3の電力供給がOFFになっているのでマイコンが起動できないのです。

よってPICkit3より電圧を供給できるように設定します。

 

電圧に関する操作は標準状態では出来ませんので、拡張機能をONにするAdvanceモードを呼び出します。

 

いきなり認証画面が表示されます。Advanceモードは様々な操作が出来るのでオペレーションミスを抑制するためのもの。

ここではパスワードに「microchip」と入力します。

 

拡張メニューが表示されましたので、「Power」タブを選択します。

 

PICkit3より供給できる電圧の設定が出来るようになります。

先ほど表示された電圧に関する警告はここから発せられていたのですね。

PICkit3より供給する電圧の設定値としては5Vとなっています。

 

ただこれだけでは供給できません。

下のほうにある「Power Target Circuit from Tool」のチェックを入れます。

これでデバッカがマイコンを制御下におく場合電力供給されるようになります。

 

では「Operate」タブから元の画面に戻って、一旦PICkit3との通信を解除するため「Disconnect」ボタンを押します。

 

あらためて「Connect」ボタンを押します。

 

今度は無事にマイコンを認識されました。

 

このままでは通信が出来ただけ(それでも十分ですが)なので、ためしにマイコン内部のROMを消去してみます。

 

無事FlashROMの消去が実施されました。

 

せっかく消去しましたので、ブランクチェックを実行してみます。

 

ブランクチェックも無事通過しました。

 

以上で、MPLAB X ~ PICkit3 ~ PICマイコンとの通信は開通できていることが確認されました。

以降は実際にプログラムを書いて、MPLAB X IDE + PICkit3を用いてデバックしてみたいと思います。

 

 

TOP/電子工作の部屋にもどる