PICマイコン開発環境をインストール

PICマイコンのプログラミングを行いデバックを行うには開発環境を準備する必要があります。

幸いPICマイコンは、メーカーであるMicrochip社から統合開発環境のMPLAB X IDEがフリーウェアとして公開されています。

MPLAB X IDEはクロスアセンブラ・デバッカ・シミュレーターが統合されたツールで、この開発環境にインサーキットデバッカである

PICKit3

MPLAB ICD3

MPLAB REAL ICE

等を接続すると、オンタイムでデバックする環境が手に入ります。

特にPICKit3は簡易デバッカですが、SPIシリアル通信でマイコンと通信しプログラムのダウンロード・プログラムの実行停止・ブレークポイント設定・実行などの基本的なインサーキットデバック環境を提供しながら、価格は4,000~4,500円程度と比較的安価に手に入るのが特徴です。

同等性能のデバッカを他社のもので調達すると1万を超えるものが多いのでこれはお買い得です。

 

これだけでもPICマイコンの開発を進めることができますが、組み込み用マイコンとはいえ開発環境に搭載される言語がアセンブラのみというのは今時の開発環境としては貧弱です。

旧世代のPICマイコンならばプログラム用FlashROMやワークRAMの容量も少なかったのでアセンブラ開発がベストではありましたが、最近発売されているPIC16F1xxxシリーズ等ではFlashROM / ワークRAMの容量も大きくなっていますので、開発効率を鑑みてC言語で開発したいものです。

ただ、PICマイコン…特にPIC12 / PIC16シリーズはハーバードアーキテクチャRISCチップと言っても内部構造はコントローラそのもので80系マイコンの代表選手であるi8051に似た構造を持っています。

特に、専用アキュムレーターとインデックスレジスタ、少ないメモリ空間を拡張するためのバンクレジスタというシステム構成は汎用コンパイラであるgccコンパイラを実行するにはより困難であり、PIC専用コンパイラが必要です。

 

専用コンパイラとしては2011年まではHITECH-Cコンパイラが有名でしたが、Microchip社がHITECH社を買収し2012年よりMPLAB X IDEに統合されるXC8コンパイラがMicrochip社より公開されています。

XC8コンパイラは

無償利用可能なFREEバージョン

生成コードが25-50%最適化されるSTANDERDバージョン

生成コードが50%以上最適化されるPROバージョン

ライセンスに応じて3つのモデルに分類されます。

 

STANDERED / PROバージョンはまさに業務用バージョンで、500~1000ドル程度の価格となりますので個人で扱うにはちょっと高価です。

FREEバージョンは最適化の制約はありますが商用利用も制限なしとなっていますので、まずはPICマイコンのCコンパイラを試そうという場合は、FREEバージョンで十分かと思います。

 

今回はこれらMPLAB X IDEとXC8コンパイラをWindows環境にインストールしたいと思います。

 

MPLAB X IDE / MPLAB XC8コンパイラのダウンロード

MPLAB X IDEとMPLAB XC8コンパイラはMicrochip社のホームページよりダウンロードできます。

MPLAB X IDEのページ

MPLAB X IDEのページにはMPLAB X IDE / MPLAB XC8コンパイラの最新版ダウンロードリンクがリストされていますので、こちらよりダウンロードします。

2014年5月現在では、MPLAB X IDE Ver2.10 / MPLAB XC8 Compiler Ver1.31が最新版として公開されています。

これら対象インストーラを事前にダウンロードしておきます。

 

MPLAB X IDEのインストール。

ダウンロードしたインストーラーを起動します。

 

ライセンスアグリーメントが表示されます。 Acceptを選択して次に

 

インストールディレクトリ指定となります。特に指定が無ければそのまま次に

 

インストールするプログラムを選択。

MPLAB X IDE = 統合環境 / MPLAB X IPE = プログラム書き込みツール 両方インストールします。

 

最終確認画面。

 

インストール開始。

 

インストールが完了するとXC8コンパイラがインストールされていないので、ネットワークからダウンロードしてインストールするかをたずねてしますが、事前にインストーラはダウンロードしているのでチェックを入れずにそりままインストールを完了とします。

 

MPLAB XC8のインストール。

インストーラを起動します。

 

ライセンスアグリーメントが表示されます。 Acceptを選択して次に

 

インストールするコンパイラのタイプを指定します。

STANDERDやPROバージョンのネットワークライセンスサーバーを使用するモノはNetwordLicense serverタイプを選択しますが、FREEバージョンを使用する場合はそのままで次を選択します。

 

なにも指定せずそのまま次に進みます。

 

インストールディレクトリ指定となります。特に指定が無ければそのまま次に

 

環境変数関係のセットアップする種類を指定します。

初めてコンパイラをインストールする場合は特に追加で設定は必要ありません。

 

最終確認画面。

 

インストール開始。

 

有償版の場合はインストールしたホストのHOST IDを登録する必要がありますので、ここで表示されているコードを利用します。

FREE版では特に必要ないので次に進みます。

 

インストール完了です。お疲れ様です。

 

 

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