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2016.02.15

MD用紙を試してみました。

万年筆と相性のよい紙としては、ライフの”Lライティングペーパー”・”Tライティングペーパー”、midoriの”MD用紙”、巴川製作所の”トモエリバー”、アピカのプレミアムノート用紙等が有名です。

この中で、プリンタ用途に使用できるA4用紙100枚パックで販売されているものとしては、MD用紙A4があります。

 

この用紙、midoriオンラインストアでしか入手できないためあまり市場流通していませんが、プリンタで使用できて且つ万年筆とも相性が良い紙として期待できるため入手してテストしてみました。

 

入手したMD用紙A4はMDノートで使用されているものそのものです。

トモエリバーほどではないですが薄手の紙で、ややクリーム色がかっています。

プリンタ用紙として普及している上質普通紙と比べるとはっきりと色の違いがわかります。

 

今回テストで使用したのは、MD用紙・上質普通紙・マット紙の三種類。

プリンタ設定では、MD用紙は普通紙 / 上質普通紙も普通紙 / マット紙はスーパーファイン指定となります。

当然ながら緻密な印刷を行う場合は表面処理がもっとも緻密なマット紙がもっとも仕上がりが良いです。

ただ、ペン字練習用フォントで印刷して実際に万年筆で書いてみると結果はまったく異なります。

 

筆記テストでは下記のようなデータを準備しました。

 

15mmのマスの中に”永”の文字を印刷して、実際に万年筆になぞってみます。

使用する万年筆は、カスタムヘリテイジ912-FA(フォルカン)・インクは色彩雫の”月夜”

フォルカンは細字で抑揚が付けやすく、インクフローが潤沢、そして色彩雫はさらさらしたインクであるため今回のようなテストでは紙質の違い結果がはっきり現れます。(滲みやすいものにはハッキリと滲みが出る)

 

そして実際に書いたものをスキャナで取り込んだものが下記。

 

マット紙は吸湿性が非常に高い紙質のため、インク滲みが盛大に発生します。

上質紙は割とよくがんばっていて、滲みも少なめです。

ペン先がフォルカンでなければもしかしたら普通に使用できるかもしれません。

MD用紙は流石です。先に印刷したプリンタインクの影響で若干滲んでいますが、それでも問題ないレベルといえます。

 

これら結果から考えると、ペン字練習用としてプリンタで文字を印刷しペン(万年筆)でなぞるという用途にMD用紙は最良というのが今回の結論となります。

またMD用紙自体、手帳用で使用されるのが本来の用途でもありますので、自作のリフィルを作成しプリンタで印刷する場合にもこの用紙は活用できると考えます。(真っ白なMD用紙があれば更に良いのですが…)

 

2016.02.14

ペン習字フォント”NSK白洲ペン楷書体”

仕事でなかなか時間は取れないものの…ペン習字はなんとか続いています。

ペン字の練習では多くの場合、小学校での漢字練習帳としても有名なコクヨの5mm方眼罫(10mm実線入り)を使用しています。 ただこれの難点は、見本をなぞりながら練習しているのではないので、段々自分の癖が強くなってしまうこと。

 

習字もそうですが、字の練習では手本をなぞって脳と手に綺麗な字の形をおぼえさせる必要があります。

般若心経の写経などもそうですね。 お経の上に半紙に乗せて透けたお経の文字を手本に字を覚えていくわけです。

 

ただ万年筆で同様に字を練習するには滲みや裏抜けを考慮するとそれなりに紙の厚みが必要ですし、なにより紙質も選びます。 そう、もともと万年筆は半紙(和紙)との相性が良くありません。

 

なので、パソコンで練習文字を編集してプリンタで出力し、その字をなぞる事で練習しよう…と考えたわけですが、ペン字練習帳のような手本をなぞりながら練習するような適切なフォントはないものか、と探していると…ありました。

 

“ペン字の味方”サイトで販売されている”白洲ペン楷書体”フォント。

 

白洲体フォントはペン字体ではとしては有名なフォントなので、その字体そのものは色々な方法で入手可能です。

ここのサイトで入手(有料)出来るフォントは、枠線と十字破線がフォントに埋め込まれていることです。

 

自分で好きな練習帳を作ることが出来るので長い目で見ればコスパに優れます。

なにより自分で自由な文字・文章で練習できるのがいいですね。

 

試しに、般若心経全文を書き出したものが下記。

(注・宗教的になにかしら意図して掲載するものではありません。 字の練習として般若心経の写経が有名であることから例として掲載するものです)

 

特定用途で使い勝手の良いニッチユースなフォントですが、プリンタで印刷したものを実際に万年筆で試してみると、今度は紙質の問題にあたりました。

どうもプリンタと相性のよい紙は万年筆とは相性が悪いようです。

この課題の解決については、次回投稿したいと思います。

 

2016.02.11

ガス式半田コテ・コテライザー”KOTELYZER”を買いました。

電源の要らないガス式半田コテのコテライザーを購入しました。

ガス式半田コテとしてはいくつかの会社から出ていますが、ネットでの評価は概ね中島銅工株式会社製のコテライザーに軍配が上がるようです。 今回購入したモノはOEMで株式会社エンジニアから発売されているもの。 名前は同じコテライザーを冠しているのですが型番は異なるので、注文の際はちょっと混乱します。

エンジニア コテライザーSKC-70 【中島銅工型式 コテライザー90AUTO-IIと本体は同じ】(以下、SKCの”C”はセット販売バリエーションなので省略記載します)

 

エンジニアのモノは価格設定は高めなのですが、本体に装着するマルチホルダがオリジナルで添付されています。

このマルチホルダが割と便利で、また部品として販売されていないので、このホルダ目当ての場合はエンジニアのものを購入する必要があります。

 

操作部アップ、本体中央部が透明になっていて燃料残量確認できるようになっています。

購入時に燃料が充填されていて、開封後すぐ使えるようになっています。

 

定価ではエンジニアのモノはかなり高めの設定ですが、ネットで検索すると中島銅工のものとそれほど価格差はないようです。 丁度マルチホルダ分の価格差くらいで入手できます。

 

実はコテライザーを購入するのは2本目です。

その前に購入したのは15W-60W相当の出力を持つエンジニア コテライザーSKB-60 【中島銅工型式  コテライザー91AUTOmini(以下、SKBの”B”はセット販売バリエーションなので省略記載します)

 

小型で、精密半田コテ並みの扱いやすさで、コードレスということもあり、最近ではもっぱらコチラを使用しています。 コテ先を付属品と交換するとホットブローとして使用でき、熱収縮チューブやホットメルトなど使用するときにも活用できるのでこういう部分もポイント高いです。

 

今回SK-70を購入したのは、電子部品の半田には過不足ないSK-60も拠り線や端子を半田するにはちょっと火力不足。また冬の野外で使用するときの火力も不足気味になるので、より強力火力を求めてです。

 

並べてみ見ると長さの違いがはっきり。

グリップ部がガスタンクがSK-70はSK-60の14mlに対して倍の28ml入るためかなり長くなっています。

 

操作性はSK-70とSK-60とで大きく異なります。

SK-70はグレーのレバーをまずOPENにスライドしてから着火ボタンを押す仕様、SK-60はガス弁開放と着火装置が連動して動くワンタッチ式になっています。

(SK-70操作部)

(SK-60操作部)

 

操作性ではSK-60の方が扱いやすいです。

OEM元の中島銅工の型番では、”91AUTO”と後継型番を持っていますので、より使いやすく改良されたということなのでしょう。

 

着火は電子ライターと同じ圧電方式で、着火性は良いほうだと思います。

100%といいませんが、何度もカチカチすることもありません。

着火すると着火確認口に露出しているセラネック燃焼室が赤くなりますのでそれで着火確認できます。

(SK-70着火確認口)

(SK-60着火確認口)

 

保護キャップを装着したところ。

SK-70の保護キャップかなり大きいです。

 

実は、購入してから気が付いたのですが、SK-60はガス弁を兼ねるスライドスイッチがOFFの位置にないとキャップが被せられないようになっています。 またスライドスイッチを固定するフック部分がクリップの役割となって簡単に外れないようになっています。 これは良く考えられています。

 

ガス式半田コテは電源不要で便利な道具ですが、火の気し忘れが気になるところ。

着火したまま工具箱に戻して火事…なんてことは避けたいですからね。

 

対するSK-70はやや残念な仕様です。

キャップを被せるだけで、キャップの固定方法がありません。

保護キャップつきの半田コテはキャップ部分がネジかクリップ式になっていますが、これは被せるだけなのでかんたんに外れてしまいます。 ガス弁もOPEN/CLOSEに関係なくキャップ出来ますので、ちゃんと消化を確認してから被せる必要があります。

中島銅工のものはマルチホルダがない分、レバー類を保護するようになっていますので、おそらくマルチホルダの装着位置の関係と、圧電着火ボタンが押し込み式なのでこの様にせざるを得なかったのかも知れません。

# 実際に使用して工具箱に戻すとき、保護キャップを被せてポイ! とは行かなかったです。

# 完全にコテ先が冷えているか触れて確認できるまで不安にかられるので、ここは重要改善ポイントと思います。

 

実際に持ってみたところ。

SK-70は全長265mmとかなり長め、高出力半田コテサイズなので仕方ないですが、電子工作向き…ではないです。 大きめ(手袋はLLサイズ)の私の手でもかなり大きく見えます。

 

SK-60は全長208mmで程よい感じ。電子工作で使用してもなんら問題ありません。

 

最後に腰袋に入れてみました。

実はSK-70で一番残念に感じたところです。

高火力で野外で使用できるスペックを持ちながら、腰袋に入れるとその長さがかなりネック…

 

また、保護キャップがすぐ外れる仕様なので、取り出すときに保護キャップが腰袋の中に残っているということもあります。 実使用で考えると結構危ないです。 火傷の危険性があります。

野外で使うことを想定して購入ですが、腰袋に入れることはちょっと無理。

工具箱の中に入れて持ち歩くのが基本のようです。

長さとキャップの固定方法(安全消化も)…この辺りを改良ポイントとして、次の製品につないでいただきたいと思います。