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2015.09.13

プロフェッショナル A/C リークストップを試してみました。

エスティマのエアコンガス漏れ止め剤として、PLS-60SC プロフェッショナル A/C リークストップを試してみました。

 

私が乗っているエスティマ(MCR30)はかれこれ製造から13年経過しています。

この車体…エアコントラブルが起こりやすいのは有名な話。

それも一番修理が困難な室内熱交換器のエバポレーターからのガス漏れが有名です。

 

私の車体も7年くらい前から微量のガス漏れが発生し、ここ5年くらいサマーシーズン前にはガスが完全に抜けてしまい、エアコンガス補給が必要でした。 それがここ2年くらいガスが抜ける量が増えて来たのか、1~2ヶ月程度でエアコンが効かなくなってしまいます。

エアコンガス1本(200g)をチャージすると1,600~2,000円ほど、エスティマは880ml入りますので、5本分チャージする必要があり、費用も馬鹿になりません。

一度デーラーに相談してみましたが、故障箇所はエバポレーターのようで修理費用は13~15万円。

これを修理したとしてもエアコンは、順次壊れていくというのが定石なので確実に修理される保障もありません。

なので、だめもとでエバポレーターやコンデンサーからのガス漏れに有効とされている、リークプロテクターを使用し、ガスチャージも自分で行ってみました。

 

警告…以下はエアコン冷媒を扱う作業を記載しています。

書かないことも選択としてありましたが、あくまで作業事例として参考にしていただくためのものです。

正直、エアコンガスは各種化学ガスに取り扱いに慣れたかた向けだと思います。

私は大学で化学を専攻していたこと、半導体品質保証試験で擬似冷却材としてHFC134aを扱うことがあるので同ガスについての知識があったのが幸いでした。

知識と技量なくしてこのガスの取り扱いは大変危険です。

毒性はありませんが、空気中に放出されると急激ににマイナス30~40℃まで冷却されます。

人体に薬剤が付着すると確実に凍結し、目などに付着すると凍傷により高確率で失明となり、かなり危険なガスです。

 

今回の主役「PLS-60SC プロフェッショナル A/C リークストップ」は特許製品で、他に類似品がありません。

空気や水と反応して固体化する高分子ポリマーを採用した漏れ止め剤ではなく、微粒子が金属表面に付着して小さな穴を塞ぐようになっているようです。

そのため価格も割と高額で、販売されているところも少ないです。 幸いAmazonで購入可能なので今回はAmazon経由で調達しました。

 

エアコンガスをチャージするにはHFC134aガスだけでなく、コンプレッサー用のオイルが必要で、これを注入しないとコンプレッサーが焼き切れてしまいます。

これらガス・オイルはモノタロウから入手。200gガス一本200円台なのでかなり安価にすみました。

 

今回エアコンガス注入には低圧側カプラ&圧力ゲージ付きの簡易マニホールドを使用しています。本格的なチャージには真空引きが出来るゲージマニホールドを使用したほうが良いのですが、今回はガスが抜けてまだ時間が経過していないので、エアコン循環系にはHFC134aガスが残っていて、空気や水分が入り込んでいないものと考えて簡易タイプを使用しました。

 

早速作業開始。

困ったことに、エスティマはエアコンの低圧側サービスカプラがボンネット内の手の届くところにありません。

なんと、車体左前・フォグランプの裏側辺りにあります。

このため、アンダーカウルを分解して、下側からアクセスします。

 

中をゴソゴソ探索すると…ありました…信じられない場所にあります。

メンテナンス性はまったく考慮されていないですねこれは…

 

リークプロテクタに付属していた取扱説明書によると循環しているエアコンシステムで使用するようにとなっていますので、まずはコンプレッサーオイルとHFC134aを1缶チャージして、冷却動作している状態にしてからリークプロテクタを注入します。

 

まず、コンプレッサーオイル缶をマニホールドに接続します。 このとき、缶に穴を開けるピンが上にあることを確認して接続します。

 

次にエンジン停止状態で、車体の低圧カプラに接続します。

 

このとき圧力計は3.6kg/cm2を示しています。つまり、ガスが残っている証拠です。

この状態で缶を少し緩めて、ホースに残っている空気を追い出します。

 

そしてエンジン始動、エアコン=ON、温度設定=COLD、内気循環モードでエアコンをフル稼働にします。

このときの圧力は…かなり低いです。 ガスが足りていない証拠です。 これでは冷えないですね。

 

そして、穴あけピンをねじ込んで缶に穴を開け、オイルを循環系に流し込みます。

コンプレッサーオイルは30mlほどなので、2分もすればすべてチャージされます。

 

そして、カプラを緩め車体からマニホールドを外して、今度はHFC134a缶を接続。

先ほどと同様にホース内のエアを抜いた後、ピンで穴を開けガスをチャージします。

基本的にガスチャージは冷媒を缶の中で蒸発させてチャージさせるのがセオリー。

缶を逆さまにして液体でチャージしてはいけません。

冷媒の缶は200gの大容量なので、ガスが気化するときの気化熱で猛烈に缶が冷えて外が凍ってきます。

皮膚が触れると凍傷の恐れがあるので注意しながら、5-8分放置してガスを完全に気化させます。

(幸い今回の作業では、ラジエーターファンの風が作業スペースに流れていたので、この風を缶に当てて気化冷却による缶の凍結を防ぐことが出来ました。)

 

冷媒を1缶注入すると、エアコンの吹き出し口から涼しい風が出ています。(16℃)

圧力不足気味ですが、圧力がそれなりに出ています。

 

循環系が動作している証拠です。

次に、リークプロテクタを注入します。

 

リークプロテクタはカプラとホースが装着されていますので、薬剤注入前にエア抜きをします。

少しづつ頭部のボタンを押して薬剤を噴出します。(一気に押すと薬剤が飛び出すので要注意)

 

ホース内いっぱいに充填されて、カプラ内部に薬剤がにじみ出てきたらエア抜きは完了。

 

車体のサービスカプラに接続して、取扱説明書では30秒…今回は2分くらい噴射ボタンを強く押し込んで薬剤を注入。

(薬剤が完全に入ったかどうか全然わからないのでここは感覚です。)

 

薬剤注入後は冷媒ガス4本を追加して、ガスを満タンまでチャージ。

ほぼ満タンまでチャージされた後、送風口の温度は約12℃。

 

ちゃんと冷えていると思いますが、もう少し下がってもいいような…やはりエバポレーターの熱交換効率も落ちているのでしょうか?

 

とはいえ冷媒ガスも満タンとなりエアコンも今のところ順調です。

直前の状態では1~2ヶ月でガスが抜けて冷却性能が落ちていましたので、リークプロテクタがちゃんと機能しているか、今後継続的にチェックしたいと思います。

 

2015年08月30日  作業日

2015年09月13日  記事投稿、動作問題なし。(当然ですね)

 

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