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2015.05.31

美文字は一日にして成らず

ペン字の練習を始めて約2ヶ月ほど経過しました。

 

もともと練習を始めようと思ったのは亡き父が達筆で、生前父より頂いた手紙などを見ていて今の自分が悲しくなってきたのがきっかけ。

妻からは「そんなに下手ではない、見やすい字」とフォローしてくれますが・・・やはりどう贔屓目に見ても汚文字です。

どうも私はこういう幼いときに学んでいればよかった事を後からやりだすんですよね。

もともと私は握り箸だったのですが、18歳のときに急にそれではいけない…と正しい箸の持ち方を覚えたのもそう。

後からやると、長年染み付いた癖を取るのに時間が掛かる分不効率です。

 

ペン字もそうですね。

長年染み付いた筆圧や手の運びからくる癖字はなかなか治りません。

2ヶ月経過して汚文字がなんとか見れる字になったかどうか…という感じです。

でも仕事が忙しくてちょっと練習をやっていないとすぐ元の字に戻ろうとします。

特に小さい字を早く書こうとするとその傾向が顕著です。

 

本当に、美も字は一日にしてならずです。

 

最近、美文字レッスンの通販等がよく取り上げられています。

やはり潜在的に美文字に憧れる人は多いんでしょうね。

この手の通販では字が汚いことに対してのコンプレックスをガンガン煽って、このテキストを使って練習するとこんなに簡単に美文字になりました…というものが多いですね。 所謂、かつら、ダイエット関係の商法に近いものです。

 

正直・・・10分20分・・数文字見本をなぞった程度で癖字なんて直りません。

それが出来たらノーベル賞ものです。

私もペン字練習開始当初は書き込み式練習帳などを購入して練習しました。

あれ・・・たしかに見本をなぞった後は字が綺麗になります。

でも1時間模したら元に戻ります。

何でかな・・・と色々考えるみると理由は簡単です。

 

短期記憶に頼った模写なんですね。所詮。

 

見本が頭の記憶にあるのと、それをなぞった記憶が手に残っているので、真似をしてるだけ。

でも短期記憶はすぐに消えてしまいますので、結局元に戻ります。

 

そりゃそうですよね、何年も掛けて染み付いた癖字というのは長期記憶です。

これを消去するのは繰り返し矯正して、その記憶を新たな長期記憶で上書きするしかありません。

私が握り箸を矯正するのに約半年掛かりました。

手に染み付いた記憶を消すのにそのくらい掛かったのですから、すべての文字の筆順や筆圧含めて手が記憶している癖字を直すのも同じかそれ以上かかるのは当然です。 なので2ヶ月経過した今も・・・到底綺麗とは言えません。

今はひたすら書き込むことで、手の動きと頭でイメージした字とのギャップを認識して、自分が綺麗と思える字になるようペンを走らせる努力をしているところです。 なのでペン字練習には、方眼5mm/10mm実線いりの所謂漢字練習帳が今は最適。

方眼で字を覚えてしまうと、今度は文章を書くときに字のバランスを取るのが難しくなるといわれていますが、それは後々考えること。

まずは、まともな一文字・・・ここからです。

 

2015.05.17

トラベラーズノートの改良をしてみた。

プライベート用に購入したTraveler’s Notebook BlueEdition、シンプルな構造と多彩なリフィルでカスタマイズしやすい優れたノートだと思います。

 

ただし何もかも良い面ばかりではありません。

シンプルな革のカバーは中のリフィルの追加や組み合わせで様々なカスタマイズに対応できるのが特徴ですが、加工自体もかなりシンプルなので色々問題もあります。 それが味といえば味なのですが、手帳として使用するには色々不便な面もあります。

 

おとよは一週間ほど使用して感じたのは下記の点。

1.リフィル固定ゴムの金具が結構邪魔。

2.複数のリフィルを連結バンドで固定するとリフィルが安定しない。ずれる。

3.クラフトファイルやジッパーケースは、ゴム紐に固定されているわけではないのでずれやすい。

4.手帳を束ねるゴムバンドの結び目が盛り上がって使いにくく感じる。

 

他のBlogサイトでも不便と指摘される部分ですね。

この不便を改善するためのカスタマイズについての記事は色々紹介されていますが、おとよはこのように今回対応することにしました。

1.金具は単純に撤去

2.おとよは三冊のリフィルを使用するのでリフィル固定用ゴムバンド3本化。

3.クラフトファイル・ジッパーケースをゴムバンドに固定できるように。

4.ゴムバンドを太いものに交換して、カシメで固定。高さを抑制する。

 

必要材料

1.1.5mm径丸ゴム紐(約40cm) x 3本 (ヘアゴム用が色種・伸び・耐久性から考えて良い)

2.3mm径丸ゴム紐(約26-27cm) x 1本 (ヘアゴム用が色種・伸び・耐久性から考えて良い)

3.ハトメ(内径4mm、片面ハトメ・両面ハトメどちらでも良い) x 4組

4.両面カシメ(大・外形9mm) x 1個 (外形7mmの中タイプでも大丈夫かと思う。)

5.1mm径革紐(栞用として)

6.チャーム(栞用)

7.ダンボーのストラップ。(結束バンドのチャーム用)

まずは下準備、リフィル固定ゴムと金具を取り除き、革カバーの汚れをクリーナーで除去します。

ちょっとした擦り傷などもクリーナーで清掃すると目立たなくなります。

 

続いてリフィル固定ゴムを通している穴(4箇所)は2mm程の穴が開いています。

リフィル固定ゴムは1.5mm程の丸ゴムなので問題なく通りますが、複数本、今回は3本通すのでかなり無理して通す必要があります。

それはそれでよいのですが、リフィルを固定しているゴムはリフィルが脱落しないよう一定のテンションを掛けているので、無理してゴムを複数本通した状態でテンションが掛かると革がゆがむ可能性もあります。

ここはちゃんと3本の丸ゴムが通って且つ、穴が崩れないようハトメで補強します。

 

今回は3本の1.5mm丸ゴム紐を使用するので、もっとも小さな内径4mmのハトメで対応します。

まずはハトメを打ち込むため4mmのポンチで穴を広げていきます。

 

外側の穴はリフィル固定時の位置を決定していますので穴の中心を4mmポンチの中心にあわせて穴を広げる感じで。

内側の穴は穴の端を4mmポンチの外側にもって行き、内側に穴が広がるようにします。

これは穴同士が接近しないようにして、ゴム紐を通した時に革に掛かる負担をより分散させるためです。

 

続いて接着剤で端の切れ目を接着します。

ハトメを打ち込んだ後切れ目部分から革とハトメが分離しないようにするためです。

 

今回接着にはセメダイン SuperXを使用しています。 瞬間接着剤という方法もありますが、革を接着した場合革が本来持っている水分により長期的には接着力が保持できなくなるのと、瞬間接着剤は固まると弾力性がまったくありませんので革の接着にはお奨めではありません。

SuperXは接着剤は強力接着ながら湿気・水分で固まる性質なのと、カチカチに固まるのではなく弾力性を持って固まる性質から革との相性は良い接着剤と思います。

 

この接着剤で切れ目部分を接着し、続いてハトメを打ち込んでゴム紐が通る穴を補強します。

 

続いてはクラフトファイルとジッパーケースがずれてこないようにするための加工。

これはクラフトファイルとジッパーケースはリフィル固定用紐のリフィル固定で使用する外側ではなく、内側を通っているゴムを使用します。

そのためゴム紐を通すハトメを打ち込みます。

 

まずは一番外側に来るクラフトファイルの外形と、先ほど打ち込んだハトメの外側とをあわせ、内側のハトメの位置に印をつけます。

 

印を付けたら4mmポンチで穴を開けます。(計2箇所)

 

つづいてジッパーケースを重ねます。

 

ジッパーケースは左右ちょうど半分の位置ではなく、手帳を閉じたときにジッパーが若干外に出るようやや左寄りに合わせています。(このあたりは感覚的なものなので写真を参考に各人の判断で…)

 

ジッパーケースは透明なので、下にあるクラフトファイルの穴を参考に4mmポンチで穴を開けます。

また、ジッパーケースは若干外側の穴に掛かる関係からゴム紐と干渉しますので、外側穴位置に合わせて半円程度にカットします。

 

そしてハトメでクラフトファイルと共に固定。(計2箇所)

 

 

次はリフィル固定用ゴム紐を通します。

ゴム紐にはヘアバンド用の丸ゴム紐を使用しています。

 

伸びのよさ・耐久性・カラーバリエーションに優れるというのが選択理由。

また衣服用の平ゴム紐と違い2-3m程度の短めに切り売りしてくれているも便利です。

あとゴム紐だけは日本製にこだわったほうが良いです。 海外制は耐久性に問題があるものが多いのでせいぜい数十円の価格差で安かろう悪かろうになるくらいであれば最初から日本製を選択すべきかと思います。

 

それでは、リフィル固定用のゴム紐を3本通していきます。

今回は両側リフィルは紺色・真ん中のリフィルは青色のゴム紐になるようにします。

 

革カバー内側の穴にゴム紐を通すときは先ほど加工したクラフトファイル&ジッパーケースも一緒に固定しますのでちょっと作業はやりにくいですが、ゴム紐を通すときは通し初めから終わりまで決して捩れないようにします。

捩れると、リフィル固定時に固定できなくなる可能性がありますので、三本の並びが決して変わらないよう慎重に通し結びます。

 

流石に3本通すと、ゴムの力でカバーは曲がってしまいますが、リフィルを通すとリフィルにテンションが掛かるので問題ありません。

 

続いては手帳が開かないように結束するゴム紐の加工。

こちらは元々革カバーには3mmの穴が開いています。

これはそのまま流用します。

そして3mmのゴム紐を通します。

3mmの穴に3mmのゴム紐2本と寸法超えていますが、ゴムが縮んだ状態で直径3mmなのでこの程度であればすんなり通ります。

 

そこにカシメ金具を差し込みます。

 

カシメの足も直径3mmなのでこれは強めに押し込んで通します。

このカシメが入るとゴム紐はすでに強く圧迫されますので、この段階で長さ調整を済ませます。

 

そしてカシメます。

あまり強くか打ち付けてカシメを潰さなくとも、カシメの足がゴムを圧迫していますのでカシメすぎてゴム紐が切れることのないように。

 

そして余分なゴム紐をカット。

 

続いては栞の加工。

栞用には今回直径1mm程度の水牛の革紐を使用します。

 

栞の先端にはチャームを通しますが、革紐用のカシメが近所の手芸屋さんには取り扱いが無かったので、簡単に2箇所玉結びをしてチャームを固定。 ここは各人の好みに合わせて…です。

 

そして革紐をリフィル固定用ゴム紐の穴に固定しリフィルを装着。

リフィル個別に固定用ゴム紐が通っていますので、リフィルがずれることなくしっかり固定されています。

 

リフィル固定用のゴム紐もカシメ金具などを用意すれば綺麗に処理できると思ったのですが、ちょうど良いカシメ金具が見つからなかったので、こちらも単純玉結びのままで使用することにしました。 購入時についてきる金具よりもコンパクトなのでこれはこれで良しとします。

 

そして最後にダンボーストラップを結束用ゴム紐に装着して完成。

 

ペンホルダーは色々悩んだ末、ナガサワオリジナルのbeside ペンシースを結束バンドに挟んで使用することにしました。

 

ペンもちゃんと保護されて、これが一番邪魔にならずに運用できそうです。

 

かなり長文投稿になりましたが、加工時間としては1時間もあれば十分出来ますので、トラベラーズノートの不満解消にいかがでしょう。

# …普通の手帳に加工しているような気もするので、本来のコンセプトから外れているかもしれません(汗)

 

2015.05.10

買っちゃいました。 Traveler’s Notebook Blue Edition

仕事用のノートとして買おうかどうしようか悩んで「紳士なノート Premium C.D. NOTEBOOK」を購入したのですが、結局トラベラーズノートを買っちゃいました。ただしプライベート用の手帳として。

 

以前はほぼ日手帳を仕事用兼プライベート用として使用していましたが、一昨年からほぼ日手帳を使用するのをやめてしまいました。

それ以来、プライベートはRHODIA…メモ帳のみで過ごしていたのですが、やはり書き留めて捨てるのが基本のメモ帳ではちょっと無理があるので今回購入することに。

購入したトラベラーズノートはPAN-AMコラボレーションのBLUE EDITION

それと定番とされているクラフトファイルやジッパーケース、セクションノートetc・・・カスタマイズに走る前にまずは基本アイテム重視で調達しました。

 

購入は西神中央にあるナガサワ文具・プレンティ店(西神中央)で。

ネットではBLUE EDITONは品薄なようで、通販サイトによってはプレミア価格で販売されていたりしますが、そこはナガサワ…Designfil社の正規販売店だけあって在庫は潤沢。割引販売ではないですが、手堅く入手できました。

 

クラフトファイル / カードフォルダ / フリーマンスリーダイヤリー / セクション(方眼)ノート / 無地ノートとリフィルを入れるとほぼいっぱいという感じですね。 実際に使用するとここから膨らんでいくので、これ以上のリフィルの追加は無理でしょう。

 

ペンフォルダはクリップを引っ掛けるタイプのSサイズのものを使用しています。

ペンにはLAMY2000-EF、ついこの間までモレスキンで使用していたものです。

Safariやアルスターを使用しようかと思いましたが、トラベラーズノートの革は割りとやわらかいのでSafariの大型クリップはちょっと合いそうにありません。

 

インクは仕事で使用していたときは神戸インク物語の海峡ブルーを使用していましたが、このトラベラーズノートの青は「夜が明ける直前のうっすらと光が差し込もうとしている紺碧の空の青」をイメージして…との事なので、それに近い色を持つ色彩雫・月夜に入れなおしました。(こういう時、LAMYはペン先含めて完全分解できるので、インクの詰め替えが楽です。)

色合い…なかなか良い感じでしょ?

 

この手帳はカスタマイズしていくのがひとつの楽しみでもありますので、徐々にカスタマイズも楽しんでみたいと思います。

(直近は…ペンケースかなぁ…むき出しはやはり好みではない。)

 

 

2015.05.06

皮脂とインク滲みとの関係について試してみた。

お気に入りの万年筆やゲルインキボールポン等で気持ちよく紙の上を走らせていると、突然インクにじみが発生して非常に残念な気分に襲われることがあると思います。 良い紙であるほどその滲み発生の変化が大きく、また気持ちの落胆度合いも大きくなります。

ネットでは紙質がの品質管理が良くない等様々な意見が出ていますが、海外の紙はなんとも言えませんが、日本製の紙であれば多くの場合…いや殆どといって良いほど原因は皮脂です。

人間の身体は健康体であるほど皮脂が分泌されています。手のひらは特に多く分泌されています。それは乾燥肌であっても。

油脂を良く吸う紙であればさっと触れただけでも皮脂が紙に付着することもあり、なかなか厄介です。

皮脂が紙に付着すると、インクをはじき、本来ペン先が走ったところ意外にもインクが流れ出すためにじみが発生します。

インクフローが潤沢であるほどその傾向は強くなります。

では、インクフローとこの皮脂はどのような関係があるのが、実際に試してみました。

 

テストに使用する用紙は先日購入したばかりのアピカ社製「紳士なノート Premium C.D. NOTEBOOK」。

様々なインクフローを確認するため、5種類のペン先を準備しました。

インクは染料系インクを使用しています。

1.パイロット カスタムヘリテイジ91-SF (14Kニブ / 色彩雫-月夜)

2.パイロット カスタムヘリテイジ92-F (14Kニブ / 神戸インク物語-神戸ボルドー)

3.ラミー アルスター-EF (スチールニブ / 神戸インク物語-ルノワールピンク)

4.ラミー LAMY2000-M(14Kニブ / 神戸インク物語-海峡ブルー)

5.パイロット カスタムヘリテイジ912-PO (14Kニブ / 神戸インク物語-海峡ブルー)

 

テストの方法は、オレンジの枠内にやや過剰に皮脂を意図的に擦り付けて付着させ、一定の筆圧を加えて線を引き、枠の途中でペン先を離します。

こうすることで、ペン先が離れたところのインクがもっとも多く乗る状態になると思います。

 

結果は以下のとおり。

 

前々からなんとなく切り割りが開きやすいペン先ほど皮脂の影響が大きいように感じていたのですが、やはりその結果が現れています。

一番滲んでいるのは1番のSFニブ…PILOTはもともとインクフローが潤沢なのに加え、ソフトニブですので切り割りが開きやすく、そのときはインクがドバッと出る傾向です。 2番のFニブもインクが盛られて出てくるのが見えるくらいフローが潤沢なのでやはり滲みます。

(でもSFニブはちょっと滲みすぎな気もします…もしかしたらインク=色彩雫がその傾向なのかもしれません。)

ラミーのスチールニブはペン先が硬いので切り割りもあまり広がることは無く滲みの発生は少ないようです。

意外にも14KニブをもつLAMY2000のMニブも大丈夫のようです。(筆跡が太いので写真では皮脂がインクを弾いているのが良くわかります。)

最後はパイロットのPO(ポスティング)ニブは殆ど滲みなし…筆圧に影響を受けない極細字ということでインクフローに乱れが出にくいというのもありますが、もともとインクフローを絞られたニブなのでこのような皮脂が付着した用紙に対してインクを弾かれたからといってドンドン紙にインクを供給するようなことは無いようです。

 

もともとノート手帳用・速記用といわれるニブですが、こういうところでも強さを発揮するというのはなかなか面白い結果でした。

 

まだ万年筆が筆記具の主流だった頃、学生・社会人の多くは画数の多い漢字の筆記・速記用としてEFニブやポスティングニブが好まれよく売れていたようです。それらはボールペンに取って代わられ、万年筆を好む人の多くがB/BBニブ以上を好む所謂太字愛好家に偏ってしまったことで、PO(ポスティング)ニブはキワモノ扱いされがちですが、もともとコチラが日本では売れ筋ニブだったようなのでこういうニブも見直されるといいですね。