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2014.10.30

ヘッドライトの黄ばみ曇り取りに研磨とクリア塗装をしてみた。

我が家にあるエスティマは平成12年式登録で13万キロ走行。

それなりに車にガタが来始めています。

先日壊れたカーナビの置き換え品をオークションで競り落としましたが、今回は黄ばんで磨りガラスのように曇ってしまったヘッドライトをクリア塗料で補修しました。

ヘッドライトの黄ばみの原因はポリカーボネイトの酸化によるもの。

昨今のヘッドライトは加工性を重視して樹脂(ポリカーボネイト)を採用していますので、表面のコーティング材が剥がれてくると急速に劣化する傾向です。

樹脂であるがゆえに走行中の砂粒などが当たったことによる擦り傷で曇りも発生してきます。

 

自動車用品店やディーラーなどではヘッドライトの磨きサービスなども行っていますが、おそらく半年もしないうちに元の黄ばんだすりガラス状態に戻ってしまいます。 これは磨いた後の保護コーティングがワックスに毛が生えた程度の弱っちいコーティングなのが原因で、実際これらサービスを受けるのはほとんどの場合無駄だと思います。

黄ばみの原因は空気(酸素)と紫外線が作用してポリカーボネイトを腐食しているのですから、ワックスと同等のコーティング材でこれらを防げるはずはないからです。 実際新品のヘッドライトに採用されているコーティングはクリア塗装と同等の皮膜強度を持っていますので、補修するなら同等の皮膜を形成しないと役に立ちません。

 

なので、多少手間は掛かりますが自分で研磨してクリア塗装することにしました。

 

研磨作業自体はそれほど大変なものではありませんが、途中工程が悲しいくらいに磨りガラス状態になりますので度胸というか踏ん切りは必要です。 覚悟なくして出来ない作業であり、一気にやり遂げる必要があります。

 

まずは#400の耐水ペーパーで痛んだポリカーボネイトや新車時に形成されているコーティング材を剥がします。

黄ばみそのものは削り始めは黄色い磨き汁となって出てきますので、これらが白い磨き汁に置き換わるまで磨き上げます。

そして#1500程度の耐水ペーパーで磨いて研磨傷を馴らします。

 

クリア塗装するので塗料の定着性を考えるとこのまま塗装に行ってしまっても良いのですが、この曇りというか擦り傷を完全に消すだけの塗料を吹き付けるのも大変なのでもう少しコンパウンドで研磨します。

使用するのは「ピカール」…汎用コンパウンドの代表選手。自動車用のモノは鏡面研磨用までセットで結構高額なものが多いですが、アルミナ系研磨材採用のピカールでも十分研磨剤に使用出来ます。 なにより安価なのがいいですね。

 

磨いた後がこれ、擦り傷が多少ならされました。

 

ピカールは研磨剤を液体状態にするための溶剤として灯油を含んでいますので、当然ながら油分の除去が必要です。

次の工程のマスキング作業に入る前に油分を洗い流します。

最終的にはパーツクリーナーなどの脱脂材を使用するのでここでは大雑把に油分を辞去します。

といってもカーシャンプーはご法度。 一般的なカーシャンプーは洗車後の水切れや洗車後即そのまま走行可能なように多少なりともワックス材が含まれています。

つまり洗ってる段階でまた油分を塗っているわけですから意味がありません。

ここは洗浄力…しかも手の油分が取れてしまうくらいしっかり洗浄してくれるもので洗います。

 

今回使用したのは下記のもの・・・食器用洗剤ですが、洗浄力は定評があります。 洗車で使用すると古いワックスを根こそぎ落としてくれるので中々優秀な洗剤です。 なにより食器用ということでこれもまた安価。

 

洗浄し乾燥させたらマスキングを実施。

今回はクリア塗料を塗布しますが、スプレータイプなので飛散したクリアが余計なところに付着しないよう、フロントガラス部分までマスキングしています。 ケチって中途半端なマスキングをしたことで後で泣きをみるなら多少やりすぎなくらいにするのがマスキングの基本です。

 

使用するクリア塗料はこれ。

ウレタン樹脂系の2液混合タイプのものです。

 

一般に販売されているラッカータイプは絶対使用してはいけません

シンナー成分がポリカーボネイトを侵食し、塗装焼けを誘発して乾く段階で表面にひび割れの様な模様が出来ます。

確実に研磨からやり直しになりますので、たとえ高額で使い捨てであっても2液混合タイプウレタン樹脂を使用します。

 

塗装の基本は薄塗りを繰り返して塗膜の厚みを増やしていきます。

この基本は変わりませんが、ウレタン塗料はラッカー系塗料と違い付着したあとの粘度が高いのと乾燥が速いので垂れにくいのが特徴。

割と大胆に厚塗りしていくことも可能です。 でも絶対に垂れないわけではないので、程ほどに。

 

大体5回くらい繰り返し塗布したものが下記。

どうせ塗料は使い捨てなのでほぼ内容量すべて使い切っています。(ケチケチしない。ポリカーボネイトから酸素をシャットアウトするためです。)

 

そして数時間乾燥した完成形がこちら。

レンズの内側に汚れが付いてその曇りは残っていますが、それをのぞけば透明度の高い塗膜が形成されているのがわかります。

スプレーで塗料を吹いていますので、多少細かな凹凸が塗膜に残っていますがこれらは最終的にはボディ用の鏡面研磨剤で磨けば大丈夫でしょう。

研磨に2時間、塗装・乾燥に5-6時間は必要なのでほぼ一日作業となりますが、やった価値はあると思います。

 

私と同様にヘッドライトの黄ばみと曇りでお悩みの方の解決のヒントになればと思います。

では・・・

2015.04.29追記。

「ウレタン塗装の耐久性ってどうなんでしょう?」というお問い合わせをちょくちょく頂きますので、半年後の現在の状況をアップしてみました。

 

追記。

この作業の後、HIDのバーナー(バルブ)も古くなっていたので、5500Kの明るいバーナーに交換して上機嫌でエスティマを夜間走らせていると、以前から瞬き状態の症状が出始めていた左目が突如消えました。HIDバーナーは放電管なので、フィラメント切れというものは発生しないですからこれは明らかに高電圧を発生させている「バラスト」が壊れたものと…

ったく…次から次へと壊れていきますね…夜間走行が多いのも原因と思いますが…

ヘッドライトは新品を購入すると\65,000/片目とかなり高額で、さすがにこれは無理。

なのでオークションから”HIDは光るけど擦り傷いっぱい”という見た目の状態が良くない中古ヘッドライトを破格値競り落としました。

これから生きているバラストを取り外して転用します。

次はヘッドライトの分解とバラスト交換か…バンパーを一部外す必要があるのでこれもまた作業規模が一日級やん…

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