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2014.10.04

ブレットボード用単芯線を海外から輸入してみた。

電子工作の部屋に書くべきなのかもですが、今回は電線(Wire)についての話題を。
先日7SEG回路のブレットボード配線をしていて、ふと違和感を感じました。

 

ブレットボードの配線では撚(より)線タイプのジャンパ線か、単芯線で配線を使用します。
どちらを使うかは人それぞれかと思いますが、おとよはお試しで組んですぐばらしてしまうようなものは撚線タイプジャンパで、組んだ後でマイコンデバックなどで暫く配線をそのままにしておく場合には、高密度配線ができる単芯線を使用します。
単芯線はブレットボード購入するとおまけについて来たりしますのでそれなりに在庫がありますが、金属疲労で折れたりするので何度も使用できるものではありません。 一度配線すると曲がったりしてまっすぐに戻すのも億劫になりますので徐々に在庫はなくなってきます。

 

今回のような7SEGを複数個並べる回路では手配線で最も嫌気のさすバス結線が待っています。これらを綺麗に配線しようとすると、一定の長さにカットされたプレカットタイプの単芯線では折れ曲がった回路上に細かく配線することが出来ません。

 

仕方ないので最も長い単芯線をカットして目的のレイアウトに仕上げていくわけですが、ブレットボードのおまけに付いてきた程度の在庫量ではすぐに在庫がなくなります。そこで0.6-0.65mm芯材経をもつビニル電線を先に調達して配線を進めていました。

 

そしてプレカット単芯線の在庫がなくなって、別途入手した単芯のビニル電線を使用し始めると、すぐに違いを感じました。

 

太い…

 

芯材経はどちらも0.6-0.65mmなのでブレットボードに挿すときの違和感はありません。どうやら絶縁材の厚みが極端に違うようです。

そこでマイクロメーターでこの線材外径を経ってみると、明らかな違いがあります。

 

ブレットボードに付属していた単芯線(芯材=0.594mm / 外径=1.105mm)

 

市販のPVC 22AWG単芯線(芯材=0.645mm / 外径=1.474mm)

 

まぁ太いだけなら見た目の問題なのでなれてしまえばそれまでなのですが、看破できない問題が発生します。

 

ブレットボードのピン間の配線ができないという問題・・・

 

ブレットボードの穴は 100mil=0.1inch=2.54mm 間隔で空いています。ここに配線を配置するわけですが、できるだけ見栄えを良くするには密度を上げて配線する必要があります。ピン間にも配線を這わすことを考えれば、線材の直径は2.54mmの整数割りした直径が理想的です。

ブレットボードの穴にさす単芯線は0.6mm(22 AWG)くらいが保持力などの点からもマスト条件となってきますが、そうなると2.54mmの1/3にあたる0.84mmという直径は絶縁被膜が0.12mmとなり、PVC皮膜では実現できません。 テフロン系のETFEワイヤならば可能性がありますが、0.6mm(22 AWG)のETFEワイヤは日本では殆ど製造されていないこととETFE自体が割りと高額です。よって、1/2直径の1.27mmが妥協点となります。

 

しかし国内の電材店で購入できる0.6mm(22 AWG)単芯線は軒並み絶縁被膜が0.4mm・外径が1.4-1,45mmとなっています。これではピン間配線はできなくなります。

 

なぜ同じPVC 22AWGなのにこのような違いが発生するのだろう…と調べてみると、どうやらJISとMILの違いがあるようです。

海外で流通している1.2mm外径の22 AWG単芯線はMil-W-16878/1 Type “B”規格となっているので、JISの日本国内とは事情が異なるようです。

国内での取扱いがあまり良くないのはそのためのようです。

 

仕方ないので下記キーワードを組み合わせて、MIL規格製品を取り扱う北米と欧州の電材会社を探してみることにしました。

検索キーワード意味
1/0.6mm芯線数 / 直径 = 単芯線/0.6mmの意味
1/0.65mm芯線数 / 直径 = 単芯線/0.65mmの意味
(この辺りは規格が曖昧なので適時切り替えて)
Solid Core Wire単芯線の意味
22AWG欧米の線材番数表示。日本ではSQ表示が多いですが、WORLD WIDEではAWG表記が一般的。
Hook up Wire機器内配線材の意味

 

いざ探してみると、電子工作関係の取扱業者でも販売している所はありますが1m/2m/10m単位もしくは25ft(7.5m)での切り売り販売がほとんどです。銅を主材料にするものですから重量の問題から国際郵便もそれなりに掛かります。中途半端な長さでは国内販売品に価格面で不利になりますので、できればリール単位で購入したいところ。

色々探した結果イギリスとアメリカにある業者が価格・送料ともなんとか妥協点の得られるものでした。

 

アメリカの業者  JAMECO Electorics 100ft / 1000ft品のリール品を扱っています。

アメリカの業者  Circuitspecialists  発色の良いワイヤを扱っていますが、USPS送料が$100位上と超高額(泣)

イギリスの業者  Rapid electronics  100mリール品を扱っています。

 

どこに発注するのが良いかは一長一短です。
リールの長さがftとmと単位系の違いもあるので100ft(アメリカ)と100m(イギリス)ではボリュームプライスの違いもあると思いますが、メートル辺りの単価で考えるとイギリスの業者が大体半額程度で販売されています。 送料もUSPS(北米郵便局)はかなり高めの料金なので、単純に考えればRoyalMailを採用するイギリスの業者が有利そう。

 

ただ、アメリカの業者の方は青色のワイヤがライトブルー系で発色がかなり良いです。欧州系業者さんは青というより藍色に近く、この明るい色を扱っているところが見つかりませんでした。おそらく生産国の違いも大きいのかもしれません。

 

今回はお試しということや、明るい青というのにも惹かれてJAMECO Elecronicsより100ft(30m)巻リール6色パック+オレンジの計7本を発注。発注金額と国際郵便送料がほぼ同額というなんともやるせない注文では有りますが、これでもメートル辺り38円なので、国内で販売されているブレットボード用単芯線よりはかなり安い(大体50-55円)です。

 

で、発注後6日後に届きました。

割と小さな箱です。これで輸送量$35-…なんだかなぁ。

 

中身です。7リールあります。
100ftと聞くとなんだかものすごく大きなイメージが有りますが、メートル法になれた頭ではそうですよね。実際には30mなので、それほど大きくありません。

 

では、青色ワイヤです。求めていたものよりは色が濃い気もしますが…まぁ許容範囲。

 

芯材経は 0.617mm 外径 1.108mmです。

 

本来の目的であるピン間にワイヤを配置してみました。そうそう…これを求めていたんです。

 

またこのMIL規格ワイヤは芯材は硬銅なので、日本で販売されているものよりワイヤよりかなり硬いです。リールにまかれているワイヤがまるでスプリングのような感触。硬いということで折れやすいということでもありますが、ブレットボードの配線では曲げに対してちゃんと形状を保持してくれるということでこちらのほうが取り扱いやすいです。

 

30mありますので暫くは足りなくなることはないと思いますが、黄色・オレンジ・白等の明るい色は使用頻度も高いのでこの辺りからなくなっていくと思います。この次購入の際はイギリスの業者さんからも購入してみたいと思います。

 

でも、国内のblog探してもこの話題は出てこないんですよね。(ピン間にワイヤを這わせるコト)
話題にならないから、パーツショップでもブレットボード用として1.45mmの太いワイヤが普通に売られている。 共立エレショップなど一部ショップでは、SparkFun経由でMil-W-16878/1ワイヤアソートを取り扱われていますがそのくらいです。
気にならないのかなぁ…それとも私がこだわりすぎなのか…

 

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Comment & Trackback

こんにちは、3年ほど更新が無いのですが、お礼をと思い投稿します。
ジャンプワイヤーキットに赤・黒が短いか少ないかなので、探していました。
同じように細い物にこだわったので、このページがとても参考になりました。
「Wire Single Core 1/0.6」のキーワードで探し、eBayで購入依頼をかけました。もう少し太い物を探しましたが見つからずでした。

ありがとうございました。

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