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2014.07.27

CASIO FX-9860GII SD

以前からeBayでのウォッチ対象だったのですが、ついつい衝動的に買ってしまいました。

CASIO FX-9860GII SDです。

 

電卓のカテゴリとしてはグラフ電卓に属するもので、プログラム電卓の上位カテゴリに位置します。

日本では関数電卓は理工系高校・大学の授業で必要とされていますので、CASIO / SHARP / CANONと大手電卓メーカーが製造していて品種も豊富です。 しかしプログラム電卓になると一気に品種が少なくなり、グラフ電卓になると国内メーカーではCASIOしか製造していません。

 

そして今回手に入れたこの電卓はCASIO製ではあるものの日本では販売されていません。

グラフ電卓は海外市場が活況で、HP社、TI社、そしてCASIOが熾烈な性能競争を行っています。

このFX-9860GII SDはSDカードインターフェースを搭載したモデルで、HP/TI社のグラフ電卓とは違う付加価値をウリにしています。

 

日本市場では”SD”が付いていない、FX-9860GIIが発売されていますが非常に高価です。

市販価格で14,000~15,000円くらいですが、海外市場では大体半額で入手できます。

今回入手したこのモデルも、韓国市場向けのものですが海外輸送費込み$112- = 約12,000円で購入できました。

 

このモデルを購入に踏み切ったのは、グラフ機能でも関数計算能力ではありません。

その仕様・スペックが他を群をぬきんでているためです。

項目内容
CPUSH3 32Bit RISC CPU
動作周波数29MHz
RAM64KB
内蔵ストレージ1.5MB
外部ストレージSD / SDHCカードサポート
32GB SDHCカードに対してのアクセス確認済み。
ディスプレイ128x64ドット モノクロ液晶
バックライト付き。
搭載関数1097関数
外部I/F3PINシリアル
USB
プログラム機能CASIO BASIC
FX-5800等のプログラム電卓と互換あり。
機能拡張アドインで対応
パソコン連携あり。
USB経由で、パソコンにインストールしたFA-124にて通信
SDKあり。(無償)
Cコンパイラにて開発。
電源単四電池4本
サポート関係パソコン連携ソフト FA-124は国内CASIOのHPよりダウンロード可能
取扱説明書(日本語版)は国内CASIOのHPよりダウンロード可能。
SDKについては、米国CASIOのedu.casio.comより製品登録することでダウンロード可能。

 

なんとCPUに32Bit RISCプロセッサを搭載しています。しかもCASIOと非常に馴染みの深い日立製作所(RENESAS)製のSH3プロセッサです。

最近ARMプロセッサを搭載し動作周波数が150MHzを超え、解像度の高いTFTカラー液晶を搭載したより高級なモデルが販売されていますが、このモデルは乾電池駆動が出来るという点ですばらしい。

どんなに高機能な電卓であっても専用リチウムイオン電池を搭載すると電卓としての魅力が半減します。

イザというときに電池切れになるリスクを抱えているので、スマホのように電池残量に気を使わねばなりません。

やはり手軽さという点でリチウムイオン電池搭載の電卓はよろしくありません。

それでいてディスプレイにはバックライト搭載という他社にない機能も搭載しています。

もともとこのディスプレイは透過性が高いので薄暗いところでの視認性は良好ですが、バックライトによりさらに視認性を確保しています。 (ギャラリーのFX-5800との比較画像を参照)

 

また、搭載しているプログラム機能は伝統のCASIO BASICを搭載しています。

これまで慣れ親しんだプログラム電卓と互換がありますので、ソフト資産も有効活用できます。

さらに他社にはない特色として、Cコンパイラ搭載のSDKがCASIOより無償配布されている点。

TI社のグラフ電卓ではZ80や68000をCPUに搭載していてアセンブラを実行できるようになっていますが、Cコンパイラというのは開発効率の上で有利です。

 

外観は日本ではお馴染みのFX-5800と比べるとかなり大柄です。

特に厚みが2倍近くあり、重量でもFX-5800の150g(電池込み)に対して265(電池込み)と重量級です。

ただそのおかげもあり、FX-5800ではカバーのヒンジがすぐ壊れるという機構面での弱点を持っているのに対して、本体・カバーにゴム足を装着して机に対しての密着度を増す工夫がなされるなど、使い勝手面でかなり改善されています。

 

ただ関数電卓にそこまで必要なのか…といわれると微妙な感じもします。

そもそもこの電卓は関数電卓機能だけではズバリ使いにくいです。

物理キーが圧倒的に少ないので、利用頻度が少ない関数を呼び出すのが非常に面倒です。

FX-5800も物理キーが関数電卓より少ないので使いにくいほうですが、それに輪を掛けて物理キーが少ないです。

この電卓はプログラム機能や統計機能・スプレッドシートなどの解析機能との連携で使うことが前提。

関数電卓として使いたいのであれば安価な関数電卓を使え…というポリシーで設計されています。

多数の関数を搭載していてもプログラムで使用することを前提にしていることから、プログラム電卓を使用されている方なら普段感じていらっしゃるパソコンとの連携機能がないが故の使い勝手の悪さを克服している点が最大の特徴。

また国内販売モデルではないのに日本語マニュアルが完備されている点も大きなポイントです。

おそらく、日本国内では販売数量が確保できないので販路は用意されていないものの、ユーザーは確実にいるということで制作されているものと思います。 おとよ個人的には「CASIOはわかっていらっしゃる・・・」という電卓です。

 

このあたりは在りし日のポケコンに通ずるものを感じます。

理解した上で購入・利用することを前提としていて、幅広く誰でも受け入れるつもりはまったくないという製品です。

 

使い方を覚えるまではまだまだ時間が掛かりそうなので、都度この電卓のレビューは掲載していきたいと思います。

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