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2014.05.31

CASIO関数電卓・プログラム電卓

おとよが現在所有している関数電卓・プログラム電卓をご紹介。

 

おとよが普段使用する一般電卓と関数系電卓では使用するメーカーが異なります。

一般電卓は以前ご紹介したCANONの電卓や、シャープの電卓を使用しています。

いわゆるシャープ系…です。

「%」計算の解釈が、「3000円の20%引き」を 3000-20%という解釈で入力ができるシャープ方式のほうが好みだからです。

対して関数系電卓はCASIOのものを使用しています。

 

関数電卓は一般の電卓のように計算が逐次実行されるのではなく、計算式すべて入力し終えてから計算を実行します。よって計算は四則演算の原則に沿って解釈されますので、入力するときも正しく式を入力しないといけません。

上記の例では正解は、3000-3000*20% か 3000-3000*0.2 となり、式の解釈においてカシオとシャープとでは差はありません。

 

ではなぜCASIOの関数電卓なのかというと、

1980年代の電卓戦争真っ只中のこの時期、一般電卓は多種多様なメーカーが参入して乱立状態でしたが、特殊用途な関数電卓においてはCASIOはラインナップでもシェアでも頭ひとつぬきんでていたこと、初めて購入した関数電卓がfx-4000Pで、搭載されている関数や計算モードなどの操作面でCASIOとシャープ/CANONとでは大きく異なる事からそのままずっとCASIOを使用しています。

このfx-4000Pの発売は1985年…発売されてすぐ購入しているので、大学2年の頃ですね。

もう30年前の機種です。

この機種を購入したのは、プログラム電卓でありながら当時としてはかなり安価な価格設定であったこと。

あの当時プログラム電卓といえば名機fx-602といった周辺機器も充実した高機能・高価格のものが販売されていましたが、fx-4000Pはより安価なモデルとして市場に登場しました。

 

しかし安価なだけでなく、後発機ですからプログラム容量が大容量(550ステップ)で関数が豊富、なによりBASE-n(n進法)計算モードを搭載しているのでかなり優秀です。 現在の関数電卓が持つ基本機能を一通り搭載したモデルといえます。

当時おとよは電子工作で作った回路の動作確認する際のCPUのアセンブラ記述で16進数計算することが多く、10進と16進とを扱える電卓を探していました。 このfx-4000Pは求めている機能を満たしているということもあり、関数電卓というよりプログラマできるn進数計算機という目的で購入しました。

そしてこの電卓はかなり長く使用しました。

会社に入ってLSI設計部隊に配属されてからも同機を使用し、2004年頃まで現役で使用したのではないかと思います。

通常の関数電卓として計算した結果をn進法表現に変換、またそれらをプログラムとして保存できるというのはLSIシミュレーションデータ作成や評価基板のプログラム作成には必須でした。

 

購入から20年を超え全体に黄ばんで外装も劣化してきたので10年ほど前に引退してもらいましたが、今でもちゃんと動作します。

当時から電池が異様に持つ(CR2032 x 2搭載して実質12~15年持つ)電卓なので、ホント昭和の電卓技術はすごいと思います。

 

そしてfx-4000Pを引退させるときの後継機として購入したのが、fx-991ES。

数学自然表示関数電卓と呼ばれる電卓です。

 

プログラム電卓にしなかったのは、おとよが管理職になりLSI設計自体は直接行うこともなくなったのでプログラム機能を駆使することもあまりなくなってきたからというのもあります。

しかし、この電卓はあまり長く使うことはありませんでした。

CASIOの中でもプログラム電卓と関数電卓は設計チームのポリシーが異なるのか、微妙にキー配列が違うので戸惑いが発生すること。

贅沢な話かもしれないですが、あまりに対応する関数が豊富すぎて返って使いにくくなっていること。

そして数学自然表示は教科書の数式を解くには便利でも、反復的に同じ処理を実施するプログラムやマクロなどの言語展開するには不向きであることから、結局関数電卓からプログラム電卓に戻ってきました。

 

そして現在理数演算の主力で使用しているのがこのfx-5800P。

fx-5800Pの経歴はfx-4800P → fx-4500P → fx-4100Pとつながっていますので、fx-4000Pの正当後継機と呼べるプログラム電卓です。

fx-4000Pと比べて画面も広くなり、サポートする関数もかなり多くなりました。

変数交じりの方程式を入力すると自動で変数入力機能が有効となり、その方程式をユーザー登録方程式としてプログラムを組まずに登録できるのは関数電卓では出来ない機能です。

昨今のトレンドの数学自然表示もサポートしていますが、設定でON/OFFできます。

なにより搭載メモリが28,500バイトとfx-4000Pの50倍以上増えています。

複雑な統計計算や座標演算を実行する際の配列メモリをサポートしていますので、この容量が必要なんだと思いますが、プログラムでこれを使い切ることはまずなさそうです。

 

ボディはfx-4000Pより二周りほど大きくなっているので、持ち運びという意味ではちょっと不利。

ポケットに入れるにはちょっとつらいサイズです。

でも上位機種のグラフ電卓の大きさを考えると、十分小型であると思います。

 

両者を比べてみると、fx-4000Pは当時は複雑な成型品を作ることが困難であったためでしょうか…ボタンなどは角ばった四角いボタンなのでちょっと無骨な感じですが、両者は同じ系譜であることはキー配列からも読み取れます。

そしてプログラム実行・計算実行を示す[EXE]キー。これがCASIOのプログラム電卓の証。

[=]ではなく[EXE]、[答えは?]ではなく[実行せよ]です。

関数電卓として使用していても、より高機能なPOL/RECといった座標変換や、方程式を解法するSOLVE関数のような式の処理ではなく機能の実行を意味する処理では[EXE]の方が意味としてはしっくり来ます。 同様の機能を有するfx-991ESで感じる違和感はこういうところにもあります。

 

昨今のプログラム電卓市場は米国勢のテキサスインスツルメンツ(TI)やヒューレットパッカード(HP)がカラー液晶を備えた大変ゴージャスなグラフ電卓にシフトしていて、CASIOも負けじと同様の機種を販売しています。

しかしこういうグラフ機能は持たないが、反復的に方程式を処理するのに有利なプログラム電卓というのは使い勝手という面で代替の利くものではありません。 CASIO以外ではシャープがプログラム電卓を販売していますが、最近のシャープはいまひとつプログラム電卓には積極的ではありません。

CASIOにはこれからも積極的に時代を牽引する新機種を開発・販売して欲しいと思います。

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FX-5800Pは、面白いですね。

触っていて満足感の高い電卓だと思います。
プログラムからシリアル通信も一応出来ますので、外部にマイコンを接続してあれこれすることも可能。
ただ、PCとの連携が弱いのでここまでするのであれば9860系のほうがより実用的かもしれないです。

初めまして、私もfx-5800Pを愛用しています。ご多分に漏れず、研究海発の最前線からは遠ざかって、営業やマーケティングなどの調整業務がメインなので、以前のような数値計算を電卓ですることは無くなっています。

それでも毎日のように電話をする海外メーカーの現地時間を調べるプログラムとか、圧力単位の換算プログラムなどを作って毎日使っています。

Casio Basicはとても良く出来ているので、コストパフォーマンスの点では、fx-5800Pがダントツに良いですね。

fx-5800Pユーザー発見!と、喜んでコメントをしてしまいました。

そうなんです。
fx-5800Pのいい所はプログラムがファイル形式になっているので容量の許す限り作成できるところにあると思います。
以前のfx-4000P等はP0からP9までと10個のプログラムしか登録できませんでしたので、fx-5800Pを手にしたときはこの大幅な進化に感激しました。
それだけにFA-124などのパソコンリンクソフトと接続できないのが非常に悔やまれます。
後にFA-124と接続したくてfx-9860GII-SDを海外より取り寄せましたが、携帯性の面ではやはりfx-5800Pに軍配が上がりますのでこのプログラム電卓の今後の進化に期待しています。

fx-9860GII-SDは、私も隙あらば買ってしまいそうな衝動をいつも抑えております。昨年のアメリカ出張の折 Best Buyに立ち寄ったら-SDでなくて、fx-9860GIIが$98程度で売られていて、本当に買ってしまいそうでした。

fx-5800PでせめてPCリンクが出来れば良いと思うのですが、電卓に刺さる3Pプラグを利用して、PCとUSB接続するものが出てくれば良いのに、と夢見ています。私は電子工作はサッパリなので夢を見ているのみです。

そうですよね、fx-5800Pの最大の弱点はPCリンクが使えないことだと思います。
対してfx9860GシリーズはPCリンク可能ですし、なによりSH3プロセッサ用コンパイラを搭載したメーカー純正SDKが配布されていることだと思います。SDKを使用して機能拡張というのはかなりマニアックですが、ハードウェア制御ライブラリも有志により公開されていますしTI/HP社のグラフ電卓とは違う用途が開けそうです。
最新のCG10/CG20も純正ではなく野良SDKがあるようですが、今のところそれは踏みとどまっています。でも純正が公開されたらかなりグラッと来るかもしれません…(笑)

ちなみに、fx-9860GII(SD)の購入でしたら私はeBayをお奨めします。
現在所有のfx-9860GII SDはeBayで$112で購入しました。
韓国向けのものが比較的安価に流通しているようで、ハングル仕様の手引書などが付属していましたが、中身はインターナショナル版なので特に問題なしです。

実は、作ったプログラムを保存するためにfx-5800pをもう一台買ってしまいました。

以前アメリカ出張の時、Wal-Markで fx-9860GIIが80USDで売られていましたが、購入を思いとどまりました。あのとき買っておけば良かったと、今は思っています。

来月ドイツ出張なので、時間があればチョット見てみようと思います。60EUR程度なら買おうかと思っています。

Casio Basicは、GetkeyやLocateを除けば、fx-5800Pとfx-9860Gシリーズとは互換の筈なので、ゲームや実用ソフトの高速化や高機能化のために、移植してみたいと思っています。

Cの開発環境もあるようなので、単にCasio Basicでの移植以上の楽しみもありそうです。

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